ブログ再開宣言から一年が経ちました

 久しぶりにブログを書こうと思いたち、確認したところ、ちょうど一年前にブログ再開宣言記事を書いていたことが判明した。 我が事ながら再開宣言をしていたこと自体を完全に忘れており、無論、一本も書けないままあっという間に一年が経過してしまった。

 このままでは笑い話どころかクソの役にも立たず、自分自身非常に恥ずかしい気持ちを抱いている。 そこで本記事では、一本もブログを書くことができなかったのか原因を探り、改善を図る。

 今年こそは有言実行を果たしたい。こんな恥ずかしい思いはこりごりだ。 具体的には今年は最低でも月に2本=年12本は執筆したい。

原因分析

 「特定の行動を起こせなかった」課題はとても人間らしい問題であり、複数の視点をもって原因を探っていくことが有効そうだ。 ここでは時間軸を3つに区切り(1)動機づけ(2)トリガー(3)実行の各段階を振り返ってみる。

(1)動機づけ

 最初にして一番大きい原因要素だと思われる。 再開宣言にも関わらず今となってはすっかり忘れているほどなので、その程度が容易に図り知れる。 自分にとってブログを書く行為は高い優先順位ではなかったようだ。

 そもそもなぜブログを書くのだろうか。 私は少なくとも「何か文章を書いていないと落ち着かないタイプ」の人間ではない。 人前で何かを発表することもしかり、人の目に晒されることはあまり得意なタイプではない。 悲しいことに、(少なくとも現時点においては)ブログを書くことに対する内発的動機づけは存在しない。

 となると、一年前のブログ再開宣言は外的動機づけによる産物のようだ。 じつは外的動機づけに関しては状況が大きく変わっている。もちろん良い方向に。 今現在の私はブログ執筆行為の価値を十分に高く位置づけている。

 2019年からは職場でエンジニアの採用活動に関わることが多くなった。 私の役目は候補者がエンジニアとして会社で十分に活躍できるか見極めることだ。 選考フェーズの初期段階では候補者の情報が少なく、候補者の能力を推し計るにはあまりにも不確実性が高い。 候補者が日々のアウトプットをレジュメに記載してくれていると、こちらとしては非常に助かる。 逆にアウトプットに関する情報が一切存在しない場合には、残念ながらその事実をもってお断りすることもある。

 私自身は現職場に対して何ら不満もないし、今のところは転職意志はない。 しかし人生何が起こるか分かるはずもなく、いざ何か行動を起こそうと思ったときにはすぐに動けるように準備をしておきたい。 そのために、ブログ執筆という形でアウトプットを行っておきたいというモチベーションが高まっている。

(2)トリガー

 十分に動機づけがなされていても、きっかけ(トリガー)が無ければ行動を起こすに至らない場合が多い。 トリガーをうまく設計することで、具体的な行動に結びつく可能性を高めることができる。

 端的に言えば、この一年はブログにかける時間を作ることがなかった。 先の動機づけと前後してしまうが、私の中でブログ執筆の優先順位が低く、したがってそのために時間を作ろうとさえしていなかった。 要因としては、この一年でライフステージが大きく変わったことや、他の緊急度が高い活動(e.g. 英会話)をもっていたことが挙げられる。

 しかし、仮に時間を確保していたらN本の記事を書けていたのだろうか。そうとは限らない。 記事を書くためにはそれに先立って主題を決める必要がある。いわゆるネタが必要なのだ。

 せっかく時間を確保したのにその段になってネタ探しに時間を使っていては進むものも進まない。 ネタの用意も体系化して行動を計測する必要がありそうだ。 これに関しては後述する(3)実行でも記すが、専用のKanban内にネタ置き場(backlog)を設けることを試してみる。

(3)実行

 方法論が確立できていなかったことも原因の一部だろう。 言うまでもなく進捗管理は行っていなかったし、そもそも「ブログを書く」というタスクは管理する対象として大きすぎる。

 一般的には、抽象的なタスクは達成に要求される行動が不明瞭で、良い結果を生むケースは多くない。 Actionableな粒度にタスクを分解し、進捗を管理することが有効である。

 「ブログを書く」タスクの分解方法は個人によると思うが、私は以下のように定義した。

  • Backlog
    • ネタ置き場。主題となりそうなアイデアを一行程度で書き留める
  • Planning
    • 簡単な調査を行い、主題の具体性を高める。大まかな構成が組める。
  • WIP
    • 本執筆。チェックリストを用意して記事の質向上を狙う。
  • Review
    • 見直し。時間を置いて冷静になってから校正に挑む。

 ブログの執筆を1つのプロジェクトに見立て、各記事をissueとしてKanbanで一覧することにした。 継続的に記事を公開するために、進捗状況を可視化し、ブログ執筆プロジェクトを管理する。 ちなみに本記事は時間が足りずReviewを経ていない。

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終わりに

 今年は本腰を入れてブログを書いていこうと思う。 そのために本記事では昨年の反省と原因分析を行った。 今年は自分自身の貧弱な意志の力を信じることはせず、システマティックに管理していこうと思う。